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ATELIER MUJIトークイベント「無印良品が考えるこれからの暮らし」

日本は今成熟の時代に入り、自分たちの暮らしを見つめ直す時期が来ているのではないでしょうか。高度成長を一気に駆け上がり、ものの豊かさを成就した日本人ですが、自分たちの暮らしそのものを見ると、未だ決して豊かとは言えないのが現実です。日常は物にあふれ、家と会社を往復する日常の暮らしは続いているようにも思えます。もともと日本人は簡素、簡潔、緻密そして清潔という文化をもち、暮らしに対する規範や美意識を持っていました。高度成長という経済価値は、ものの豊かさが暮らしの豊かさの指標にもなっていました。また働くということが至上の目標となってきたために、家族が家で一緒に過ごす時間も少なかったとも言えます。
今、人口も縮小へと転じ、高齢化、一人暮らしの増加という、社会の変換機にどのように我々は、未来の暮らしをつくっていくのか、もう一度自分たちの暮らしを見つめる事が必要な時代になったとも言えます。

「無印良品が考えるこれからの暮らし」と題し、下記の日時で、無印良品 有楽町2F ATELIER MUJIにてトークイベントを開催いたします。各方面でご活躍中のご登壇者に加え、くらしの良品研究所の土谷 貞雄がファシリテーターとしてコーディネートいたします。

第1日目

日時
2012年2月18日(土)14:00~15:30(受付開始13:30~)
講演者
Open A代表 馬場 正尊氏 + 土谷 貞雄
テーマ
「リノベーションという暮らし方」
リノベーションという暮らし方が急激に社会に広がっています。それは家を新しくつくるのでなく、古い物を活用して新しい住まい方に作り替えていくという動き、新築の建物を買うより手間ひまはかかりますが、暮らしにしっかり向き合うという意味においてとても良い機会です。これからは人口もピークを迎え、この数十年に建てた良質な建物も今後は余ってくる時代に入ろうとしています。馬場さんはリノベーションの第一人者です。お話を伺いながら、今リノベーションの現場で何が起きているのかを聞いていきながら、現代の暮らし像を探っていこうと思います。
  • 馬場 正尊氏プロフィール 1968年佐賀県生まれ。Open A代表。東北芸術工科大学准教授。建築家。1994年早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂、早稲田大学博士課程、雑誌『A』編集長を経て、2002年Open A を設立。都市の空地を発見するサイト「東京R不動産」を運営。東京のイーストサイド、日本橋や神田の空きビルを時限的にギャラリーにするイベント、CET(Central East Tokyo)のディレクターなども務め、建築設計を基軸にしながら、メディアや不動産などを横断しながら活動している。
    元新聞工場をクリエイターのオフィス、スタジオ、カフェ等の複合施設に改修した「TABLOID(2010,グッドデザイン賞)」、無印良品+リビタによるリノベーションプロジェクトCase01(2008),Case02(2009)、など。
    著書に『未来の住宅 カーボンニュートラルハウスの教科書』(バジリコ)、『都市をリノベーション』(NTT出版)など。

第2日目

日時
2012年2月19日(日)14:00~15:30(受付開始13:30~)
講演者
雑誌「住む。」編集長 山田 きみえ氏、株式会社泰文館代表取締役社長 伊藤 宏子氏 + 土谷 貞雄
テーマ
「編集者の暮らしの目線から」
第2日目は住まいと暮らしを考える雑誌「住む。」に携わるお二人にお話を聞いてみます。
「住む。」は創刊以来、住まいと暮らしの中で育まれる知恵と工夫に目を向けてきました。そこで紹介される記事や住宅は、単に形やデザインにこだわるのでなく、その中で展開される暮らしが中心になっています。自分の暮らしを人任せにしないという事、そして手間は少しかかるけれど丁寧な暮らしの実践、このことが今多くのユーザーの支持を獲得しています。この10年創刊以来の取り組みを振り返って、今起きている時代の変化や暮らしの変化などお二人の感じていることを伺いながらこれからの暮らしについてみなさんと一緒に考えてみたいと思います。
  • 山田 きみえ氏プロフィール 編集者。東京生まれ。『モダンリビング』『コンフォルト』『チルチンびと』などインテリア・住まい雑誌の編集に携わり、現在『住む。』編集長。企画・編集した単行本は『吉村順三・住宅作法』『小さな森の家・軽井沢山荘物語』。 伊藤 宏子氏プロフィール 編集者・出版社経営。東京生まれ。書籍・雑誌編集者として株式会社朝倉書店、株式会社学習研究社、株式会社アスキーを経て、祖父の興した出版社・泰文館を継ぐ。株式会社泰文館代表取締役社長。季刊誌「住む。」を創刊、現在、発行人。

第3日目

日時
2012年2月25日(土)14:00~15:30(受付開始13:30~)
講演者
くらしの良品研究所 土谷 貞雄
テーマ
「なぜ今暮らしを考えなければならないのか」
第3日目はくらしの良品研究所の土谷貞雄より無印良品が考える住まいのかたちについてお話ししていきたいと思います。「無印良品の家みんなで考える住まいのかたち」で行ってきたユーザーとのコミュニケーションやアンケート、訪問調査、間取りの提案、「無印良品くらしの良品研究所」で行ってきたコラムへの反応やコミュニケーションなどを通して今起きている暮らしへの変化について考えていきたいと思います。人口もピークを越え、高齢化も進み、そして一人暮らしも増加していく時代、成長から縮小という時代ですが、言い方を変えると成熟への時代とも言えます。この転換期のこれからの住まい方などをみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
  • 土谷 貞雄プロフィール 1960年東京生まれ
    1989年日本大学理工学部修士課程修了
    1989年からイタリア政府給費留学生
    1994年帰国後施行現場から設計営業までを経験
    1997年から住宅の商品開発に携わる
    2001年から独立しコンサルタントして住宅系の商品開発および営業支援業務を行う
    2004年無印良品で家の商品開発と全国展開を行うために良品計画のグループ会社ムジネットに入社
    2007年ムジネット取締役に就任
    2008年住宅系の商品開発とWEBコミュニケーション業務を主として独立
    2010年HOUSE VISIONの活動に加わる
    現在は無印良品「くらしの良品研究所」のWEB企画のサポートがおもな業務。その他デベロッパー、家具メーカーなどの業務支援も数社おこなっている。中心となる業務はWEBを活用したアンケートやコミュニケーションの仕組みづくり、コラムの執筆など

第4日目

日時
2012年2月26日(日)14:00~15:30(受付開始13:30~)
講演者
日本デザインセンター代表 原 研哉氏 + 土谷 貞雄
テーマ
「新しい常識で家をつくろう」
第4日目は原研哉さんに、日本人の美意識と暮らしについてお話を伺おうと思います。原研哉氏は日本を代表するデザイナー、無印良品のアドバイザーでもあり、無印の理念を考える上でも大きな役割をお持ちですが、同時に今「HOUSE VISION」という日本の産業ヴィジョンを可視化する世界規模での展覧会を構想しています。住宅産業を超えて、多くの企業や建築家とその準備を行っています。氏はあらゆる産業は「家」に交差していくと言います。ハイテク産業も医療技術も住宅設備もそれぞれが単体で発展してきた時代は終わり、これからは複合化され、家というかたちに結晶されていくのだと。そしてその根底に日本のハイテクノロジーと美意識があるのだとも。そんなお話を伺いながら、無印良品で展開されるこれからの暮らしについての議論を深めていきたいと思います。
  • Photo by:Yoshiaki Tsutsui
  • 原 研哉氏プロフィール 1958年生まれ。デザイナー。日本デザインセンター代表。武蔵野美術大学教授。「RE DESIGN」や「HAPTIC」など、独自の視点で企画した展覧会を通して日常や人間の諸感覚に潜むデザインの可能性を提起。長野五輪の開・閉会式プログラム、愛知万博公式ポスターをデザイン。2002年より無印良品のアドバイザリーボードメンバー。東京ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、原弘賞、世界インダストリアルデザイン・ビエンナーレ大賞など内外で受賞多数。近年は「TOKYO FIBER」展や「JAPAN CAR」展など、日本の産業の潜在力を世界に提示する仕事に注力している。2011年に北京を皮切りに個展を中国に巡回。著書『デザインのデザイン』(岩波書店、2003)はサントリー学芸賞を受賞。多言語に翻訳されている。
  • 応募期間 : 2012年2月1日(水)-2月13日(月)午前10時まで
  • 会場 : 無印良品有楽町2F ATELIER MUJI
  • 定員 : 各回60名(入場無料・事前予約要)

応募は締め切らせていただきました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

  • ※トークイベント応募は、先着順ではございません
  • ※お申し込み多数の場合は、抽選をさせていただきます
  • ※当選のお知らせは、当選者のみ、応募フォームにご入力いただいたメールアドレス宛てに2月14日(火)頃お送りさせていただきます
  • ※当日、トークイベントを撮影させていただく場合がございますので、ご了承ください

次回開催
もの八分目 Product fitness 80 展

  • 期間 : 2012年3月1日(木)-3月20日(火・祝)
  • ※最終日3月20日は撤収作業のため、18時に閉場させていただきます
  • 会場 : 無印良品有楽町2F ATELIER MUJI
  • 入場料 : 無料

日本には古くから「腹八分目」という言葉があります。食べすぎず、お腹に少し余裕を持たせて食べることが健康によい、健康において「適性 (フィットネス)」を保つことが肝腎である、という格言です。それは100パーセントの満足度を80パーセントにおさえる「我慢」という意味にもとらえられなくはありませんが、むしろ過剰になった欲望を適切な状態に戻す抑制力あるいはさらに喜びと捉えた方がよいかもしれません。
2011年3月11日に起こった東日本大震災から、私たちは多くのことを学びました。ものを大切にする心、過剰に消費されるものや素材、欲望を駆り立てる過剰な報道や情報など。もっともっとと膨らもうとする人間の欲望を健全な状態に戻さなければならないと誰もが痛切に感じたことでしょう。
無印良品はその「適性」を常に見いだそうとしてきました。どちらかといえば「それは余計なことではないか」「やり過ぎではないか」という抑制側の立場から、ものづくりを行ってきたつもりです。しかし、この震災を機に、さらなる「適性」を見つめ直して、社会と一緒にものづくりを考えていかなければいけない。それを強く自覚し、この展覧会を企画するに至りました。
例えば今まで使ってきた材料が過剰すぎないか。ものの大きさや重量が適性を超えていないだろうか。製品を過剰に包装していないだろうか。生産の工程や輸送に無駄がないだろうか。つくりすぎて余ったものを捨てていないだろうか。「もの八分目」は無印良品が今あらためて「適性(フィットネス)」を見直し、世界に向けて伝えていきたいメッセージです。