2007年から無印良品と三菱地所が一緒に考えつづけてきた集合住宅が形になります。
場所は千葉県船橋市の前原団地という1960年代の初期の公団住宅があった跡地。津田沼から北に1.5km、
松林やけやき並木など豊かな緑が残った小高い丘陵地に、152戸の理想の集合住宅を建てる計画です。
スケルトン・インフィルという考え方にたどり着きました。
「みんなで考える住まいのかたち」アンケートの結果をもとにつくってみた3つの集合住宅のプラン、いかがでしょうか。
実際には住む人の暮らし方や家族構成などで住まいのかたちは無限のバリエーションが生まれます。
私たちが集合住宅について語る時、2DKとか3LDKといった記号でやりとりしがちですが、
間取りひとつでも住む人の考えによってあらゆる可能性があるはずです。
お仕着せのプランに暮らしを合わせるのではなく、
住まい手の意志や生活スタイルを反映できる集合住宅を実現するにはどうすればよいのか。
その問いに対して、三菱地所が手掛けてきたスケルトン・インフィルという考え方は有望な解決策となりそうです。
スケルトン・インフィルは住宅の骨格である「スケルトン」と、間取りや設備部分「インフィル」に分ける建築方式。
つまり建物という器と室内という中身を別々に考えられるので、
間取りのフレキシビリティ(柔軟性・融通性)があり、
将来の暮らしの変化に応じて思い切ったリノベーションができます。
もちろん、その前提となるのは建物自体が堅牢で耐久性があること。
家族とともに成長していくような住まい、
時代を超えて長く受け継いでゆける集合住宅。
そういう日本の都市の暮らし方をつくっていきたいと思いませんか。

間取りを自由にする、CORE+VOID。
スケルトン・インフィルの実現を容易にするのがコア+ボイドという構造。
これはキッチン、浴室、トイレなどの水まわりを集中させた「コア」と、
室外からメンテナンスできる配管スペース「ボイド」を一ヵ所にまとめる方法です。
これによって、居住スペースのレイアウトの自由度が高くなり、間取りの幅が広がります。
部屋数を増やしたり減らしたりが容易なので、将来、家族構成や生活スタイルが変わった時には、
暮らし方に合わせた住まいづくりが楽しめます。

| CORE+VOID メンテナンスのしやすさと、間取りの自由さを両立する建築方法。 左図のグレー部分がコア、白い四角部分がボイドです。 生活の水まわりが集約されるので、 それ以外のスペースが配管の存在による制約を受けずに 自由にレイアウトできます。 |
CORE+VOIDによる間取りのバリエーション
同じ空間でも家族構成や生活スタイルに応じた間取りがつくれます。
ENT・・・エントランス KIT・・・キッチン LIV・・・リビング
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| 玄関室をスタジオにしたユニークなプラン。趣味のアトリエにしたり、居住スペースと分離できるのでSOHOオフィスにも向いたレイアウトです。 | 夫婦と子供1人の家族向けプラン。 夫婦の寝室と子供部屋をきちんと確保した、落ち着いた間取りです。スクエアバルコニーと一体感のある広々としたリビングルームも魅力。 |
夫婦+子供2人向けのスタンダードなプラン。子供が小さいうちは一部屋をシェアして、一部屋は寝室や収納室として使うこともできます。 | ||
集合住宅ならではの特徴、それはやはり敷地の広さとコミュニティの存在です。
周囲に大きな空間があると、気持ちにゆとりが生まれます。子供の遊び場や大人が散歩できる庭などもあったら、なおいいですね。
スケール感のある緑や季節の植栽が、手入れの心配なく楽しめるのもうれしい点です。
たとえば、コミュニティ・スペースを住む人みんなのための大きなリビングルームと考えるのはいかがでしょう。
ライブラリーや眺めのいいラウンジがあると、休日の過ごし方が変わりそうです。
みんなで使えるパーティルーム、キッチンが付いていればバースディやお茶会などもいっそう充実して思い出に残るものになります。
緑の中の広々としたテラスやゲストルームも、ぜひ欲しいもの。
都市の暮らしでも豊かな自然を感じられるのが理想です。
・・・などなど、ちょっと欲張りですが、考えるとワクワクしてきます。
もしかすると集合住宅のいちばんの特徴は、日常がそういう楽しさに満ちているということかも知れません。










