我が家は、世界でたった一軒しかない。

我が家は、世界でたった一軒しかない

住まいのかたちは建築が決めるものではありません。暮らしが積み重なって、住まいの空間が育っていきます。
無印良品は、住まい手の方々それぞれが、自在に暮らしの形を発想でき、そして時に応じて変えられる丈夫で可変性に富んだ家をご提案いたします。
それは合理的な箱形の家です。この家をご覧いただき、ご自身の暮らしを想像してみてください。
それは「2DK」や「3LDK」などという記号から解放された世界にたったひとつしかない「我が家」の姿なのです。

写真はアンドレ・ジイドが世界一美しい村と称したと言われるアフリカのカメルーン北部の山間地域「ディリ」村の家。
家の周りには家族が食べるだけの穀物が植えられ、食事時になると家々の草屋根から白い煙が湧き出してきます。

無印良品はなぜ「家」をつくったのでしょうか

最初に建物や間取りがあって、そこに暮らしが築かれるのではなく、私たちの「暮らし」が家を考える出発点になる。それが「無印良品の家」の始まりでした。無印良品が扱う7000品目以上の生活用品は、いわば私たちの暮らしの基本。基本を提供してきた無印良品だからこそ発想できること。それは、便利な設備をやみくもに詰め込むことや、豪華さを競うこと、部屋数を確保することではなく、家族のつながりを大切に考え、暮らし方に応じて柔軟に使いこなすことができる「暮らしの器」です。
建物が主役なのではなくて、暮らしが主役の家と言えるでしょう。私たちは家づくりを通して暮らしを提案してきました。「無印良品の家」には、無印良品が手掛ける生活用品のように、使い心地が良く、無駄を省いた理にかなったかたちや機能を持ち、耐久性があって、愛着を持って永く使える、無印良品らしい考え方が貫かれています。
無印良品だから発想できた家。それが「無印良品の家」なのです。

スプーン1本から家まで

たとえばスプーンをはじめとするカトラリーは、30 年先も飽きないかたちとは何か、食文化を超えても対応できる姿とは何かを考え使うときの角度や重量バランス、口当たり、フォルムを突き詰めています。
「無印良品の家」もそのような細やかな気配りや観察から生まれた製品のひとつです。
住まう人を豊かにするのは、便利な設備をやみくもに詰め込むことや、豪華さを競うこと、部屋数を確保することではありません。
流行を追うのではなく、人間と暮らしに根気よくじっくりと向き合い、最適な素材と製法、かたちを模索する。
そうすることで自然とたどりついた暮らしの器が「無印良品の家」でした。

くらしの背景でありたい

1980 年の誕生以来、無印良品が変わらずもち続けてきた考え方です。
衣料品、生活雑貨、家具から家にいたるまで、7000 以上を数える製品は、いずれもその思想をもとに開発され、磨きつづけられてきました。
もちろん、ただものを減らすだけで暮らしが簡潔するわけではありません。
またそれは、こと細かな整理整頓を促すものでもありません。
住まい手にとって価値のある家具や調度品の間をそっと埋めるような主義主張の少ない製品を提供し、人々の暮らしの個性を自由に引き出すための良質な背景になりたい。無印良品はそう考えています。

「30年後の普通」を選ぶ

たとえば、毎日使う食器類は、使いやすさだけでなく、暮らしの張りを生み出す気持ちのいい背景であり続けられるか思いを巡らせながらかたちを考えています。
永く時間をともにする木の家具は、耐久性だけでなく、年月を経るなかで生まれる味わいを考慮して素材を選びます。
無印良品の製品群は、そのようにいくつもの自問を何度も何度もくぐらせ、少しずつ改良を重ねるなかで育ってきたものです。
なかでも家は、最も永くつきあっていく製品のひとつ。
だからこそ10 年先、20 年先、30 年先の住まい手の暮らしを想像し、耐久性の高い確かな構造、環境にやさしく、使うことが誇りになるような素材、未来の普通を生み出す新たな技術を吟味し、更新しつづけています。

住まいの単位を、統一しました

無印良品の収納は、いわば暮らしの引き立て役です。大型の家具から収納用品にいたるまでモジュール(基本寸法)を統一しているのでバスケットやボックスは棚にすっぽりと収まり、その棚は他の家具と高さや幅がそろいます。そんな調和のとれた収納を背景に、住まい手は暮らしの個性を十分に発揮できます。たとえばお気に入りの小物や本などを棚に飾り付けてみる。するとそこには自分の趣味や嗜好が表現された、小さなギャラリーのようなスペースが現れます。
ただものを美しく収めるだけではなく、さまざまな発想を受け入れ、その魅力を引き出すのがモジュール。寸法の統一された収納からは、限りなく自由で豊かな表情をもつ、自分だけの住空間が生まれます。

175と86、37と26

モジュール(基本寸法)は昔から日本の住宅に使われてきた「尺」をもとに決めています。たとえばユニットシェルフの高さ175cm は鴨居やドアの高さを基準にしています。横幅86cm は、日本家屋の柱と柱の間の長さである一間(182cm)を基準にして、その半分(91cm)にゆとりを持って設置できるよう導き出された長さです。
収納用品の基本モジュールは37cmと26cm。ひと棚の内寸(横幅80cm)に2 等分、3 等分と均等に収められるサイズです。

なぜ無印良品は家をつくるのでしょう

無印良品が家を考え始めたのは、2000 年のこと。当時の無印良品はすでに5000 アイテムを超える製品を供するようになっていました。ですから「住宅」という製品をつくるというより、いくつもの製品が寄り集まることで、自然に「暮らしのかたち」を描きはじめていたといった方がふさわしいかもしれません。
もちろん、無印良品の製品をそろえるだけで住まいができるということではありません。もとより、立派な家具や個性的な調度の隙間を埋めるような、無色透明のあり方に価値をおくような無印良品です。これを発展させることで、その延長に人々の暮らしの個性をむしろ存分に発揮できるいい背景がつくれるかもしれない、という期待をこめて「家」へ向かいました。
家は単なる道具ではなく、どんな風に生きるかという心意気や意欲を育む場所であり精神の容れ物です。ライフスタイルや合理性を越えて、そこには人が「生」を送る気持ちの張りや誇りが宿っていると思うのです。

無印良品の家に住んでみませんか

静かに暮らしを見つめる人々にとって、住宅はもはやステイタスシンボルではありません。高級ブランドを追わない。
無駄な買い物をしない。簡素さの中に上質を感じる。そんな消費スタイルが次第に大きな潮流になってきました。
視線はさらにその先へ。無印良品は全ての人々に「暮らし」をプレゼンテーションしていきます。
無印良品の家は、内部に気持ちのいい吹き抜けを持つ一室空間です。これはスタイル重視のおしゃれ住宅ではありません。生活の小さな営みひとつひとつを吟味してたどりついた今日の「日本の家」です。無印良品は、床や壁、家具や家電、キッチンや収納などを見つめ、そのモジュールや家庭の成長に合わせた空間の区分などを、現代生活の視点から考え続けてきました。その積み重ねの先に「無印良品の家」が結実しています。
人はひとりひとり暮らし方が違います。本棚に囲まれて暮らしたい人、アンティークのコレクションと対話したい人、キッチンを部屋のまん中に据えて食べることを豊かにしたい人、ピアノを1日3時間弾く人、日当たりのいい場所に大きなお風呂を据えたい人…。そんな多様性にこそ、無印良品はこたえてみたいと思います。
いかがですか。「無印良品の家」で、まだあなた自身も発見していないかもしれない、あなたと、あなたの家族の暮らしを探してみませんか。