#022 コシャーさんの箱
フランスの公的機関や公立の図書館で公文書を保管するために使われているファイルボックス。
タッカーで留めただけの簡素なつくりで、リボンみたいなヒモがいい。
パリ市街地のバスティーユ駅から歩いて5分の所に、このボックスの工場はあります。
下町の町工場といったかんじ。
「コシャー」とは、このファイルボックスを作っている工場の創業者の名前です。
写真は現在二代目を引き継ぐコシャーさん。
彼はこの工場で働く十数名の従業員ひとりひとりに声をかけ、場を和ませます。
従業員の多くは、さまざまな国から来た移民者たち。ここでは彼らを積極的に受け入れているそう。
楽しそうに、しかも一生懸命仕事をする彼ら。
いい職場です。

コシャーさんの箱 税込 1,800円
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#021 通いどっくり
信楽のとある骨董屋の壁に、大胆に文字が書かれた大振りのとっくりが並んでいました。
酒や調味料がはかり売りだった江戸時代、酒屋や醤油屋が客にとっくりを貸し出して、ほしい量を店で詰めて販売していたそうです。
無くなればまたとっくりを持ってお店にいけばいいわけです。
店の名前や銘柄を大きく表記することで、自然と広告にもなりました。
ガラスやプラスチックがなかった時代、液体の運搬や保存に最も適していた陶磁器は、生活に欠かせない道具として今よりもっと身近な素材だったのかもしれません。
昔の人々の生活の一端をうかがえたような、新鮮な発見でした。

飯碗 1,100円 / 蕎麦猪口 1,000円 / 一輪挿し 1,200円 /
小皿 800円 / 湯のみ 1,000円(すべて税込)
「日本の10窯」3月1日(木)まで展示しております。
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#020 小鹿田焼の土
小鹿田焼の陶土は、村の中を縫うように流れる小川の水流を利用して細かく挽かれ粘土になります。
唐臼(からうす)とよばれる木の杵は、ししおどしの要領で水がたまると大きく傾き、軽くなるとドスンと土を砕きます。
小鹿田に行った日、九州は大雨で小川は濁流に。
水流が激しく、唐臼も頻繁に上下します。
雨のため、山から流れ出た土で濁った川は、陶土と同じ黄土色でした。
裏山で採れた土を水力で挽き、同じ土のレンガで登窯を築き、森で切り出した薪で器を焼く。
シンプルなサイクルがくり返されています。
川も森も器も土から生まれ、小さな村に暮らす人々の糧となってきました。
豊かな土が支えてきた変わらない器づくりに想いをはせながら、村中に響く杵の音に耳を傾けました。

飯碗 1,100円 / 蕎麦猪口 1,400円 / 一輪挿し 1,600円 /
小皿 1,000円 / 湯のみ 1,400円(すべて税込)
「日本の10窯」3月1日(木)まで展示しております。
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#019 和食器の個性
どんなに個性的なものを組み合わせても決して喧嘩せず、引き立てあって調和がうまれる、それが和食器の魅力です。
Found MUJI 青山で販売している「日本の10窯」の器たち。
ふわりとした白、海のような緑、動的な飛鉋(とびがんな)模様、闇のような漆黒など、それぞれの器の個性が光っています。
たくさんの色や柄、素材を上手に合わせて美しくまとめる美意識は、和服や懐石料理に通じる日本人の才能といえるかもしれません。
食卓や盛られるお料理を想像しながら、自分だけの器選びを楽しんでください。

小鹿田焼(おんたやき)
大分県日田市の山中に、ひっそりと小鹿田焼の里があります。小川に沿って10軒の陶家が並び、土づくりからろくろによる成形、登窯での焼製まで、昔ながらの方法で作陶されています。
小川の水流を利用して、ししおどしの要領で杵を上下させ、土を細かく挽き、陶土をつくります。
地元で採れた赤茶色の土に、白い化粧土をかけ、ろくろを足で回しながら、飛び鉋(とびがんな)という手法で放射状に模様を削り出します。電気やガスを使用せず、全て水流や人の力でつくられています。村には常に土を挽く杵の音が響きわたります。
飯碗 1,100円 / 蕎麦猪口 1,400円 / 一輪挿し 1,600円 / 小皿 1,000円 / 湯のみ 1,400円(すべて税込)

萩焼(はぎやき)
小京都として知られる山口県萩市では、古くから茶人に好まれる器がつくられてきました。
土に含まれる鉄分が、空気に触れることで赤みを帯び、美しいグラデーションを生み出します。
江戸時代、萩焼は御用窯であったため、身分の高い人しか使うことができませんでした。そこで高台(茶碗などの土台の部分)に意図的に切り欠きを入れ、「キズ物」とすることで庶民にも手の届く雑器として親しまれたといわれています。
飯碗 700円 / 蕎麦猪口 1,100円 / 一輪挿し 1,600円 / 小皿 500円 / 湯のみ 500円(すべて税込)

砥部焼(とべやき)
愛媛県砥部町でつくられる砥部焼は、厚手の白い生地に呉須(ごす)と呼ばれる藍色の染付け模様を施した四国を代表する磁器です。
とくさ模様(筆で直線を描いたもの)や唐草模様など、独特の絵柄が大胆に描かれています。
高台(茶碗などの土台の部分)が広い特徴的な形状の茶碗は、「くらわんか茶碗」と呼ばれ、昔瀬戸内海を往来した商船を相手に「酒くらわんか、飯くらわんか」と呼びかけながら往来した、もの売りの小舟で使われていたものです。船上でも安定するよう工夫された形状といわれています。
飯碗 1,300円 / 蕎麦猪口 900円 / 小皿 600円 / 湯のみ 1,300円(すべて税込)

信楽焼(しがらきやき)
滋賀県甲賀市信楽町は、かつて琵琶湖であった地から良質な陶土が豊富に採れ、京に近い立地でもあったことから茶器の産地として発展しました。
江戸時代には商業の発達に伴い、とっくりや水がめなどの日用雑器が大量に生産されました。現在でも植木鉢や花器、建築タイルなど、食器の他にも様々な陶磁器製品がつくられています。
信楽焼本来の白土の素朴な風合いを活かし、やわらかな白みを帯びた器となっています。
飯碗 1,100円 / 蕎麦猪口 1,000円 / 一輪挿し 1,200円 / 小皿 800円 / 湯のみ 1,000円(すべて税込)

伊賀焼(いがやき)
三重県伊賀市で焼かれる伊賀焼は、桃山時代、茶の湯に用いるための茶壺、茶入、花入、水指などをつくっていました。
明治期以降は、伊賀陶土の特性を生かした耐熱食器の生産が主流となっています。
本来伊賀焼に特徴としてみられたビードロ釉とは、窯内部で灰が溶けてガラスのような緑が浮き出た自然釉です。溶け出した釉が自然に流れて緑のグラデーションを描きます。
荒々しい素地と対象的に澄んだ緑色が清涼な印象を与えます。
飯碗 800円 / 蕎麦猪口 700円 / 一輪挿し 1,700円 / 小皿 800円 / 湯のみ 700円(すべて税込)

萬古焼(ばんこやき)
三重県四日市市で作られる萬古焼は、陶器と磁器の間の性質を持つ半磁器に分類されます。
耐熱性に優れているのが特徴で、国内の土鍋生産のシェア7割を占めています。
澄んだ青い色は、中国の青白磁を模しています。使い込むほどに細かい貫入(釉薬表面の細かいひび割れ)が入り、表情の変化を楽しむことができます。
飯碗 700円 / 蕎麦猪口 700円 / 一輪挿し 1,700円 / 小皿 700円 / 湯のみ 600円(すべて税込)

瀬戸焼(せとやき)
陶磁器を瀬戸物というように、愛知県瀬戸市は古くから日本を代表する陶磁器の産地です。鎌倉時代に宋から施釉陶器の技法が伝えられ始まりました。
桃山時代の茶の湯の隆盛に伴って、茶器が盛んにつくられ、次第に日用雑器も焼かれるようになり現在に至っています。
織部釉は織部焼に代表される茶器などに使われた代表的な釉薬です。深い緑色と曇りのある光沢が落ち着いたたたずまいを醸し出しています。
飯碗 600円 / 蕎麦猪口 600円 / 一輪挿し 1,200円 / 小皿 600円 / 湯のみ 600円(すべて税込)

美濃焼(みのやき)
美濃焼は、岐阜県土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市を産地とする陶磁器です。
現在では日本の和食器・洋食器の大半を生産する大窯業地となっています。その歴史は古く平安時代からつくられた須恵器に遡ります。
桃山時代には志野焼に代表される茶器が盛んにつくられ、一大産地となりました。
紅志野(べにしの)は、鉄分の多い土に施釉した陶器です。鉄錆のような独特の赤色がまばらに現れ、豊かな表情が楽しめます。
飯碗 500円 / 蕎麦猪口 600円 / 一輪挿し 1,100円 / 小皿 400円 / 湯のみ 600円(すべて税込)

九谷焼(くたにやき)
美しい彩色と精緻な絵付けで知られる九谷焼の磁器は、石川県金沢市、小松市、能美市で江戸時代からつくられています。
素地に青みがあり、砂まじりであることから、それを覆い隠すために絵付けを施されるようになったといわれています。
赤一色で彩色されたものは赤絵と呼ばれ、編目模様は、福を「からめとる」「すくいとる」ものとして縁起のよい絵柄として親しまれています。
飯碗 1,400円 / 蕎麦猪口 1,200円 / 一輪挿し 1,700円 / 小皿 1,100円 / 湯のみ 1,100円(すべて税込)

益子焼(ましこやき)
益子焼は江戸時代末期に笠間で修行した陶工が栃木県芳賀郡益子町に窯を築いたことが始まりといわれています。その後都市の需要に応え、鉢、水がめ、土瓶などの日用の道具の産地として発展しました。
民芸運動に参加していた濱田庄司らが作家活動の拠点としたことから、ふだん使いの器にこそ美しさがあるという「用の美」を追求する傾向が強まり、益子焼の特徴のひとつとなっています。
黒釉は益子焼を代表する釉薬で、表面を柚子肌に仕上げることにより、深みのある黒に独特のつやが生まれます。
飯碗 700円 / 蕎麦猪口 500円 / 一輪挿し 1,300円 / 小皿 500円 / 湯のみ 900円(すべて税込)
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#018 日本の10窯
Found MUJI 青山では、1月27日(金)から3月1日(木)まで、日本国内の10カ所の陶磁器の産地でつくった器を販売します。
日本では古くから驚くほど多彩な陶磁器がつくられてきました。
全国に分布する産地を訪れ、それぞれの土地の陶磁器が持つ特徴を活かした器をつくりました。
陶磁器製造の技術は、中世に大陸から渡来した陶工によって伝えられました。
その後桃山時代に茶の湯文化が隆盛を迎え、様式美を競い合うように各地で発展を始めます。また一方で、とっくりや水がめ、土瓶など、日常生活に欠かせない道具として素朴な雑器が庶民の生活を支えてきました。
その土地で採れる土の風合いを活かし、また欠点を補うように、釉薬や絵付けを工夫した結果生まれた10の個性を見つめてみたいと思います。
また、各産地の特徴を活かした、「めし茶椀・蕎麦ちょこ・湯のみ・小皿・一輪挿し」の5つの器を販売します。(※砥部焼の一輪挿しのみ販売はありません)
【ご紹介する陶磁器と産地】
小鹿田焼(大分県日田市) / 萩焼(山口県萩市) / 砥部焼(愛媛県砥部町) / 九谷焼(石川県金沢市・小松市・能美市) / 信楽焼(滋賀県甲賀市信楽町) / 伊賀焼(三重県伊賀市) / 萬古焼(三重県四日市市) / 美濃焼(岐阜県土岐市・多治見市・瑞浪市・可児市) / 瀬戸焼(愛知県瀬戸市) / 益子焼 (栃木県芳賀郡益子町)
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#017 郵便局の麻袋
ある小さな会社によってバッグとして再生されることを待つ、現役を退いた郵便局の麻袋たち。
この麻袋は、フランスの郵便局が集荷するときに使われていましたが、今は集荷ボックスに代わり引退となりました。
これらを焼却処分しようとしているところを、「ちょっと待った!」と引き止めてバックに再生した、小さいながら志しの大きな会社があります。彼らはパリ郊外の廃棄物処理工場などが多いエリアに事務所を構え、廃棄処分となる運命の品に手と知恵を与え、新たな商品へと蘇えらせています。

麻バッグ 大 税込 3,500円 / 小 税込 2,500円
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